私の夫は王になれない俺様
「何か…あったのですか?」

「平気だ
何もなかった
無事に阻止はできた」

にこっとロバート様が笑う

嘘をついている気がする

ロバート様、何かを隠してる

私に言えない何かがあるの?

「あ…あの…」

「もう寝よう
今夜は疲れた
どうせ、夜中か朝方には叩き起されるんだ」

ロバート様は、ブーツを脱ぎ捨てるとベッドにあがる

私は、まだ幼いから、ロバート様が頼れないのかもしれない

甘える場所にはなってないのかもしれない

ジェイミーもそうだった

私ばかりが甘えて、私には甘えてこなかった

私がまだ幼いから

大人じゃないから

だから、大人であるジェイミーもロバート様も私には頼らないで一人で決めてしまう

一人で悩んで解決してしまう

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