三日月の雫
・痛み・
バイトが終わると、僕は大急ぎで着替えた。
「結崎さん、もう帰るんですか?」
「うん、ちょっと用事があって」
「そんなぁ。今日で最後なのに」
「あ、ちょっと頼みごとがあるんだけど」
『最後』という言葉に僕は過敏に反応した。
「『石塚かんな』って子から電話があったら、接客中とか言ってごまかしといて」
「へっ?」
「オレが帰ったことは言わないでほしいんだ。ナイトで朝まで入ってるってことにしといて」
「…はぁ」
「オレからの最後の頼み!」
巧妙なアリバイ協力。
もしかしたら店に電話してくるかもしれない。
「結崎さん、もう帰るんですか?」
「うん、ちょっと用事があって」
「そんなぁ。今日で最後なのに」
「あ、ちょっと頼みごとがあるんだけど」
『最後』という言葉に僕は過敏に反応した。
「『石塚かんな』って子から電話があったら、接客中とか言ってごまかしといて」
「へっ?」
「オレが帰ったことは言わないでほしいんだ。ナイトで朝まで入ってるってことにしといて」
「…はぁ」
「オレからの最後の頼み!」
巧妙なアリバイ協力。
もしかしたら店に電話してくるかもしれない。