he-rA-Ku-re-SU


「まぁ、どっちでもいいよ。そのヘラクレスな・・・下手したら、凍結されるかもしれないって話が今上がってるんだよ。」


「なんですって!」


 声を上げたのは、メアリーではなくチェンの方。


「お、チェンちゃんも、相変わらず、可愛いね。どうだい、今度飯でも・・・」


 テメェは、どっちでもいいのかよ!


「そんなことはどうでもいいです!ヘラクレスが凍結されるってどういうコトですか!」


 驚きを隠せないチェンとは、裏腹にメアリーは落ち着き払っている。


 そして、一言。


「やっぱりね」


 という言葉を返した。


「主任、納得するんですか!」


 しないわよ。するわけないじゃない。


 でも、上層部が何を考えているかぐらい、見通せなくちゃ、主任なんて立場まで伸し上がることなんて出来ないのよ。

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