he-rA-Ku-re-SU
『褒められたって・・・』
「敵、視認!」
アーサーの声はオペレーターの声でさえぎられる。
目的地に着いたのだ。
「ミノタウロスタイプ400、ワームタイプ、20、バードンタイプ60・・・大猟ですね。」
そりゃ、ベルヴァーの巣ですからね。
「タイマーセット、R-G-H、50.ミノタウロスタイプにタックル!先制攻撃は、華麗にね。」
タイマーセット、所詮許可が下りたとはいえ、巨大なベルヴァーの巣攻略。
空軍、陸軍、そして、666部隊。その手柄を狙っているものは多い。
実験の意味合いもこめて、第13実験部隊がしんがりを勤めることとなったとはいえ、作戦時間は限られている。
とはいえ、その時間は3時間。余裕だ。
「了解、ヘラクレス、ミノタウロスタイプにタックルをかけます。」
ヘラクレスバーニア点火。
回転角度が変わり、一気に落下する。
いくら、巨大な角を持つ、凶悪な生物とはいえ、はるか上空から落ちてくる巨大な九対には、なす術ないだろう。
ヘラクレス、ミノタウロスに直撃。
それだけで、群れのリーダー格と思えるベルヴァーミノタウロスタイプの一人が、四散する。