he-rA-Ku-re-SU
二節
「ワーム、接触・・・・撃墜数測定不能・・・。」
「見えなくなればいいわ。残っていたところで、大した被害にはならない。」
どうせ、残りは後から来る陸軍なり666部隊なりがやってくれる。
残りカスぐらいくれてやるさ。
「・・・・・・懺悔したところで許してもらえる行為ではないわね。」
「生き残るための戦いです。非道という言葉は捨てたほうがいいでしょう。」
ありがとう、チェン。
「続いて、バードンタイプを叩くわ。ヘラクレス上昇!」
バードンタイプ。
別名非行型。
その姿は、その名が示すとおり、超巨大な鷲である。
全長60メートルは、ベルヴァーの中では小型の部類だが、鷲という陸海空全ての生物の中で最速の動物を模している姿は伊達ではなく、バードンタイプの移動速度は音速を超える。
もっとも・・・たかが、音速を超えた程度では、ヘラクレスの敵ではないが・・・。
そもそも地上、地中が存在するのだ。空中、海中、深海に適応したベルヴァーの存在を想定しないほうがおかしい。
今回は地上戦のため、海中タイプについては、またの機会になるのだが・・・今回の戦果を見る限りでは、海中戦も楽しみだ。