he-rA-Ku-re-SU


「ホーミングレーザー!照射。」


「了解!」


 ホーミングレーザー・・・言ってしまえば、球体の砲台全開放。


 上下左右、360度全ての砲台からレーザーを発射したのだ。


 オマケに、そこに回転を加えるから洒落にならん。


 まさに、援軍不在、味方なしの単体兵器だからこそ使える戦法だろう。


 こんなもの、味方ごと焼き払うような荒業でしかない。


「レーザー照射時間、残り3、2、1・・・レーザー沈下します。」


 偵察機は上空に消え、ヘラクレスもレーザーで埋め尽くされ、まったく見えなかった画面が、開ける。


 そこには・・・あたり一面の焼け野原


 ・・・そして、大量に焼け落ちる、バードンタイプ、ミノタウロスタイプ、ワームタイプのベルヴァーたちの死骸・・・・・。


「ハレルヤ。」


 おそらく、意味はないのかもしれないが、メアリーはそれらに対して十字を切った。


 先ほど食堂で見たコメンテーターの言葉がよぎる。


 人類が退き、新たな生物が台等する時代が来たのだ・・・。


「抵抗させてもらうわよ・・・精一杯ね・・・」


 虐殺といわれようが、むごいやり方だと言われようが、向こうが人類の殲滅を狙うのならば、こちらも、ベルヴァーの殲滅を狙う。


 双方消滅戦・・・勝つのはどちらか・・・。


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