he-rA-Ku-re-SU


「666部隊に、緊急入電!映像送信!」


「やっています!・・・しかし・・・」


 困惑気味のオペレーター


 分かってる。分かってるけど、やらなくちゃダメだろう。


「答えないでしょうね・・・向こうは何も・・・」


 チェン、言わなくても予想は出来ることを口にしないで。


「機体照合急いで。あと、外部スピーカー接続。私が出るわ。」


 元々、対ベルヴァー用に作られた機体。


 念のため程度につけておいた外部スピーカーがさっそく役に立つとは・・・


「外部スピーカー接続完了。いけます。」


 オペレーターの言葉を聞いて、メアリーは受話器を取る。


「そこの機体、止まりなさい。現在、このエリアは第13空軍の作戦活動区域であり、許可なく、この地への立ち入りは、許可されていません。これ以上、進入するというのなら、発砲する権利がこちらにはあります。止まりなさい。」
 しかし、ギルディウスはその歩みを止めない。ゆっくりとこちらに近づいてくる。


 ちっ!


 私も甘いな。警告したのに、いうコトを聞かないのだったら、さっさと発砲すればいいものを。


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