he-rA-Ku-re-SU
『そこの球体・・・もしかして、人が乗っているのか?』
ベルヴァーから声が聞こえた。
なんだ・・・英語が話せるじゃないか。
「残念ながら、ここには乗っていないわよ。今は遠隔操作をしているだけに過ぎないわ。それより、先ほどの警告が聞こえたのなら、さっさと撤退を・・・」
『その声、姉さんか!』
!
バカな!!
「違うわよ、その冗談は笑えないわ。」
ふざけるな。
私の弟は、二年前に死んだ。
殺されたんだ、666部隊に。
「機体称号完了・・・対象はギルディウスTYPE-ZERO、登録パイロットは『ジェーン=カレン』主任の弟さんです・・・。」
オペレーターの声。
な・・・んだと・・・。