he-rA-Ku-re-SU


「Nバーニア、沈下!」


「8番レーザー使用可能よ!」


「照射!」


 とはいえ、たった一本のレーザー。


 起き上がったギルディウスに軽々と避けられる。


『姉さん、なんでベルヴァーの良さが分からないんだ?弱い人類なんかに固執することないんだ。ベルヴァー同士は差別なく、平等で素晴らしい世界だ。共存できればこれほどに素晴らしいことはない。』


 黙れ!黙れ!!


「映像は撮っている?」


「無論です。」


「後で、徹底的に叩くわよ。」


 666部隊め、よくも『私たち』の可愛いヘラクレスを・・・。


 よくも『私』の可愛い、弟を・・・。


「黄色いサル達に見せ付けてやりましょう!どちらが、強いのかを!」


 チェン・・・。


「その発言は、軍法会議物よ。一応ね。」


 チェンとメアリーがにやりと笑った。



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