he-rA-Ku-re-SU


 ・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 ベルヴァーにデーモンタイプがいるかどうかについては、限りなくイエスに近い『UNKNOWN』である。


 ジェーン=カレンは、ギルディウスの先行試作型、TYPE-ZEROのパイロットだった。


 TYPE-ZERO・・・それは、プロトタイプの意味。


 日本では行うことの出来ない新機能の実践、武器の性能テスト。


 ジェーン=カレンとTYPE-ZEROが与えられた任務だった。


 公式では、日本で行われた木佐木・レン・クリムゾンの、ギルディウス一号機が、ギルディウスの初戦闘とされているが『非公式』では、ジェーン=カレンのTYPE-ZEROの方が先に実践を終えている。


 なぜ、日本ではなくアメリカの方が先行配備、お呼び実践が行われたのかといえば、理由は明快。


 アメリカの方が、軍備においては二歩も三歩も先に進んでいたからである。


 ギルディウス自体の設計図は日本の666部隊が独占状態で作成されたが、ギルディウスが扱う『武器』までは、そうは行かない。


 マシンガン、リボルバー、そして・・・核・・・。


 歴史的、そして民族性において、アメリカほどに『新しい武器』を作成するに特化した国はない・・・。


 ジェーン=カレンの任務は、ギルディウスの武器の性能テスト。


 レンの一号機に装備されていた、サンサーも、ガドリング砲も、ミサイルランチャーも、全て『何者かによってテストが行われたから』装備可能なのだ。


 所詮は、捨て駒要因・・・。


 ゆえに、ジェーンが行う戦闘はいつも悲惨なものであった。





< 63 / 77 >

この作品をシェア

pagetop