he-rA-Ku-re-SU


「あの国が極秘ですか・・・」


 チェンは苦笑する。


 気持ちは、とてもよく分かる。


 世界一、隠し事が下手な国、日本。


 第一次世界大戦のときも、日本は連合側に組にしていたにもかかわらず、反抗作戦前日になって、その内容を知らされたというのだから、笑い話だ。


 もっとも、それでも戦果をしっかりと残しているのが、あの国の恐ろしいところなのかもしれないが。


「彼らが極秘といっているのだから、極秘なのでしょう?私たちだって、エリア55を持っているのだから、お互いさまよ。」


「世界一、有名な極秘基地ですね。ホント、笑い種です。」


 まったくだ。


 極秘事項を『これは、極秘です』と発表したら笑い話にしかならないだろうに。


「まぁいいわ。話を戻しましょう。そのギルディウスパイロットは、使い物になるのかしら?」


「教育次第ですね。なにせ、適合者にしか操縦は不可能。さらには、その適合者も比較的若い人たちが多いときたものですから。」


 『・・・大変残念なお知らせですが、弟様は事件中事故にあわれ・・・・・・』


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