he-rA-Ku-re-SU


『・・・・・・・!まさか!』


「ヘラクレス前進!ギルディウスを捕獲!」


 わずかに動くバーニアを駆使して、ヘラクレスがギルディウスに迫る。


 人型では、球体のヘラクレスには勝てない。


 アッサリ追いつかれて、のびたバーニアに捕獲される。


 計6本。


 コレを復旧させるだけで精一杯だった。


『ね、姉ちゃん。』


 ごめんなさい。コレぐらいしか、方法がなかったから。


「さようなら、ヘラクレス・・・ジェーン・・・」


 そのスイッチは、主任が押すことだけが許される。


 最高責任者である、メアリーだけに許された権利。


 ヘラクレス・・・・・自爆・・・・・・。


 ヘラクレスが大きくひかったかと思うと、次の瞬間、爆破四散する。


 轟音というレベルではない音が当たりに響き、爆風が計器類を全て狂わした。


 撤退したアーサーが戻らなければ、ギルディウスが存在するのかどうかも不明だろう。


 ただ、きっとギルディウスの消滅を確認できたところで手放しで喜べる人間は、ここにはいないだろうな・・・。




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