he-rA-Ku-re-SU


「・・・・・・・・・・・・不安要素しか見当たらないじゃない。」


 だからこそ、ヘラクレスは無人機でなければならない。


 人を乗せて戦うだって、ふざけるな!


 人身御供のつもりか?


 化け物相手に子供をぶつけるなんて・・・。


「そんな、不安要素に頼って生きているのが、私たちの現状です。それは把握してもらわなければ、いけません。」


 分かってる。


 だからこそのヘラクレスだ。


 年端も行かない未成年者に、これ以上戦わせなるものか。


 これ以上、いい大人が、指を加えてみていてなるものか・・・。


 ジェーン、仇はとるわ。必ず。


「ホントに、あなたは優秀な助手ね。まあいいわ。集合時間まで時間があるし、軽い食事にしましょう。」


「はい。でも、たまには、天然素材も食べてみたいものですけどね。」


「贅沢言わないの。コレだけベルヴァーに地上の大半はやられてしまったのよ。化合物だけでも食事が取れるだけマシだと思いなさい。」


 私のような人間がいえることではないかもしれないが、ここまで追い込まれた世界。


 そこら中にベルヴァーがはびこる世界。


 防衛費に予算を割くのも大事だが、戦争の基盤は食事だろう?


 いかに食料を確保するかは、コレ以降戦いを続けていく上で重要課題になっていくだろうな。



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