ずっと好きだった

その触れられた肩にあたしは視線を落とし、


「手どけてくんない?」


そう言って足を止め視線を男に向けた。


男はフッと笑みを漏らし、あたしの言った通りに肩から手を離す。


「さすがリオちゃん。いつも強気だね。でも心ん中は結構辛いんだろ?」

「何が言いたいの?」

「さぁ、何だろうね」


そう言ってニコっと笑う男を睨みつけ、あたしは止めていた足を再び動かす。


だけど、あたしの背後から男の着いて来る気配を感じあたしはもう一度足を止めて後ろを振り返った。


「いい加減にして!!迷惑なんだけど」

「じゃあさ、俺と付き合って?」

「は?」

「あんたさ、誰とでも付き合えるんだろ?簡単にヤらせてくれるってさ、そんな噂流れてんのしらねーの?あの男、同様アンタもいろんな奴とヤッてるって噂。どーせ横山もお前の事誘ってんだろ?向こうはその気ねぇけど、七瀬はアイツの事好きだからヤってんだろ」


そう言って男はあたしの顔に顔を近づけ、

「だろ?」

そう低い声を出した。


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