ずっと好きだった

「どうせって何だよ」

「だっていつも周りに女の子いるでしょ?遊び人って噂だよ?」

「遊び人ねぇ〜…」


横山くんは馬鹿っぽくフッと鼻で笑いながら白い煙を空に向かって吐き出した。

横山くんの周りにはいつも女の子がいてキャーキャー喚いている。誘われた女の子には必ず“いいよ”って言って断らないって。


それが本当かどうかは知らないけど噂で聞いた事があったし、特定の女は絶対に作らないって誰かが言ってたのを聞いた事があった。


別にあたしにはどうでもいいし、横山くんに興味がある訳でもないし…だから別に横山くんの事を深く考えなくてもいいんだけど。


だけど、そう思ってたのもつかの間だった。


あたしの気持ちを少しずつ揺らしていく横山くんに行為をもたらすなんて…


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