俺様彼氏と弱虫彼女



「菜月っ!??かわいいじゃない!!

さすがお母さんの娘よ!!」

お母さんはそう言いながら

あたしの頭をそっと撫でた。

「お母さん??」

「おっきくなったわねー…。

こないだまでお母さんお母さん

って泣きついてきてたのに…」

そう言うとお母さんは

笑顔になった。

「お母さん、ありがとう。」

「菜月にありがとうなんて

言われるの久しぶりねー…

あっ!!もう12時30分よ??

行かなくていいの??」

時計を見るともう12時30分…。

「あぁっ!!忘れてたっ。

行ってきます!!」

あたしは荷物を持って家を出た。

「いってらっしゃい。」


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