俺様彼氏と弱虫彼女



電話の向こうから聞こえる

愛しい人の声。

「ぷっ…」

「ちょっ…

なんで笑ってるんですかー??」

先輩はずっと笑っている。

「わりぃわりぃ。

あまりにもお前が嬉しそうだから。」

「そんなことっ…!」

あたしはそんなことないって

言おうとしたけど言えなかった。

「嬉し…ぃ…」

「えー??なんてー??

聞こえなかったー。

もっかい言って??」

絶っ対、嘘だ!!

「いやです…!!」

「えー…」

それからあたし達は

30分くらい話した。


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