君のぬくもり(短編)
★本編
『どうゆうこと…?』
もう一度、目の前にいる彼女に尋ねた。
冬の帰り道
寄り道をしていた僕たちは、真っ暗になった辺りを見回した。
帰り道にある土手で
隣に君を感じながら
僕は涙を必死にこらえていた。
中学3年の僕たちには
もう時間がない…
「だからね、東京の高校に行くことになったの。」
白のマフラーで半分口元が隠れている君でも
淡々とした表情なのが分かった。
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