君のぬくもり(短編)
僕のその質問で
彼女は黙り込んでしまった。
これからもずっと一緒にいられると思っていた。
ハルとは、一緒の高校に行こうとかいう約束をしたわけじゃない。
だけど、ずっとこっちに居るつもりだった僕には
ハルが遠くへ行ってしまうなんて予想外だったんだ…。
僕たちは、離れてしまう。
思っていたよりもずっと遠くへ。
「あのね…別れようか。」
ずっと黙り込んでいたハルがいきなりそう言った。
別れる?
だれが…?
だれと……?
何言ってんだよ
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