君のぬくもり(短編)




「ごめんね…
ジュンのことは…良い思い出にしたいの。
遠距離になればお互い見えない部分も増えて
喧嘩も増える。
私はそうなる前に今別れたい。」



『そんなん…わかんないだろ……?』




「だって私たち…これから高校生だよ。
きっと…出会いもたくさんあるし、遠距離は難しいよ。」



『ハルは高校入ったら誰かと出会うつもりで
別れようって言ってるの?』




「違うよ…」








僕にとって

ハルは人生で初めての


“彼女”だった。



こんなに好きになった


こんなに大切に思ってた



まだ…キスさえしていない。




まだ…その手に触れただけ。






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