君のぬくもり(短編)




『ハル…………』



どうしても君が別れるというのなら



「ん?」




『最後にさ…』



このぬくもりが消えてしまう前に




「うん…」



『キス…していい?』






抱き合ったまま

僕は聞いた。




ハル…
僕にとって君は単なる通過点なんかではなかったんだ。




こんなに想っているんだから。






「いいよ…」







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