女優デビュー
その様子を見て、学さんは自嘲的に笑った。


「おかしいよな、ひと回りも下の子に惹かれるなんて。
俺のこと、ロリコンだと思うか?
まったく自分でもどうかしてると思うよ」


え?


それって……


「すまなかった、怖がらせて」


私は必死に首を振った。


「謝らないでください。
私、私……」


千夏、言うのよ!


今言わないで、いつ言うの!


がんばれ!


私は大きく息を吸った。

< 216 / 260 >

この作品をシェア

pagetop