女優デビュー
苦笑いしている私に構わず、ノリノリのナッキーさんは先ほどの話を続けた。


「そうそう、学君っていえば、この間のセミヌード、見た?
あたし、鑑賞用と保存用と二冊買っちゃったぁ」


ドキン!

また学さんのセミヌードの話?

この間の奏真君といい、私、この話、苦手だぁ。


私がドキドキしながら返事しようと口を開きかけると、ドアの方から声がかかった。



「へえ、そうだったんだ、光栄だな」



学さん!


私と同時にナッキーさんも学さんを見た。


「あら、学君!
久しぶり~♪」


ナッキーさんが声をかけると、学さんは微笑んでドアにもたれかかった。

今日は白地のプリントTシャツにブラックデニム姿だった。

相変わらずかっこいい~

思わず見とれてから、とんでもないことに気がついた。

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