俺様神様!
「……よく分からないよ、俺にもね。
けど、あんた以上に人間らしい人間を、俺は初めて見た。
俺に刀を向けた瞬間さ、変な昂ぶりを感じた。
…今すぐその刀で俺を刺し殺してくれ、ってね。
…昔から俺にはね、感情の起伏がないんだ。
困ったり怒ったり喜んだりしても、表面上の表情とか、動作にしか顕れない。
…どこかで、冷静なんだよ。だけど、燈、あんたは違う。
…あんたを見てると不思議だ。惹かれる。これは好きってことじゃないのか?」
「……千歳…」
夕焼けの茜色に、千歳の横顔が染まる。
綺麗だ。そう思う。
たまに見せる、淋しそうな表情とか、天狗と妖魔の行く末を憂れう表情とか。
本当は、悪い人じゃないんだ。
きっと好きになっていたと思う。
だけど、だけど。
「…ごめん。あたしは、佐助が好きなんだ」
けど、あんた以上に人間らしい人間を、俺は初めて見た。
俺に刀を向けた瞬間さ、変な昂ぶりを感じた。
…今すぐその刀で俺を刺し殺してくれ、ってね。
…昔から俺にはね、感情の起伏がないんだ。
困ったり怒ったり喜んだりしても、表面上の表情とか、動作にしか顕れない。
…どこかで、冷静なんだよ。だけど、燈、あんたは違う。
…あんたを見てると不思議だ。惹かれる。これは好きってことじゃないのか?」
「……千歳…」
夕焼けの茜色に、千歳の横顔が染まる。
綺麗だ。そう思う。
たまに見せる、淋しそうな表情とか、天狗と妖魔の行く末を憂れう表情とか。
本当は、悪い人じゃないんだ。
きっと好きになっていたと思う。
だけど、だけど。
「…ごめん。あたしは、佐助が好きなんだ」