俺様神様!
あたしは部屋で、ただ黙っていた。




戦いに巻き込まれる勇気もなければ、戦う勇気も力もなかった。




…違う。





本当は、佐助に会うのが怖かった。



また、あたしはただの契約者。



佐助の顔を見たら、感情は決壊しちゃうんじゃないか。




どん、という爆音が、格子窓の外から聞こえる。



戦いの物音。



あたしはこんなところで、何をしてるんだろう。




あたしは



あたしは





「…佐助に、会いたい」
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