俺様神様!
天狗の足に敵う者などいない。


その速度が、そのまま威力に還元されるのだ。彼の斬撃は、相当な威力がある。



手を切り落とし、叫び声を上げる本体の心臓部を突く。


砂が巻き上げられるのは、この妖魔が砂の妖魔だからだ。



刀を突き上げ、そのまま高く跳躍すると、妖魔の眉間に突き刺す。


刀の銘を、太郎坊という。



偉大な大天狗の名前だ。



気が付くと、回りに妖魔はいない。



「……ち。逃げたか」



軽く舌打ちすると、佐助は倒れている自分の契約者に駆け寄る。
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