俺様神様!
佐助は頭領に契約の報告をしてくる、と言って何処かに行ってしまった。



天狗の山に住む天狗は、確かに天狗なのだろうが、それぞれが人間の形をしていた。…窓から見た限りだけど。


それなりに施設もあり、今あたしが居るのが診療所らしい。



そういえばあたしの傷は―お腹に手を遣ると、



消えてる。



え、何で何で?!


と思ったとき、目の前に、茶色の髪の天狗の女の人…人じゃないか。が現れ、言った。



「あの我儘な若様が、自分の神通力を使って傷を塞いだのよ。ふふ、愛されてるわね」
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