俺様神様!
『天狗様、我らが天狗様、憎い、憎し、殺す!』


それは、


気味の悪い化け物だった。


顔の皮が剥がれかけ、肩は不恰好に広い。

何これ何これ何これ何これ?!

あたし?!あたしを殺そうとしてるの?!


化け物の手が伸びて、あたしの横の空間を引き裂く。


こ、これに当たったら99%死ぬ!


慌てて走り出したあたしは慣れない浴衣でものの見事にすっ転び、これは絶対死んだと思って目を閉じて―…



って



生きてる?
< 8 / 131 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop