俺様神様!
「佐助」


カーテン越しに呼び掛ける。


「……何」


「負けたことが悔しいの?」


カーテンがざ、と開いて。


「……お前さ、そんなに俺のこと怒らせるのが好きなの?」



「…図星でしょう?」



凄く怒っているのは分かってた。
だけど言葉が止まらなかった。

だって、このままだったら。



きっと佐助は暴走する。


すぐ治る、なんて言ってるけど、痛くない訳がない。



「………燈。もう放っとけ俺のこと。お前と喋ってるとストレス溜まる」


「ほら、また我儘じゃん。」




ガタン!



…佐助が箪笥を蹴り飛ばした音。
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