俺様神様!
「千歳様!」




その庭を突き抜けて、和服姿の小さな男の子と女の子が走って来る。




「瑠璃に昴。どうしたんだ、そんなに急いで」




「お客様が来ると聞いたので。出迎えてきなさいと、母様が」



「気を遣わなくたってよかったのに。悪かったね。紫湊にありがとうと伝えておいてくれるか?」





…こうやって見ていると、思う。



妖魔も天狗も人間も、

同じなんじゃないか。
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