ふたり*
13*決心

「水城…?」



水城はやがて真剣な顔のまま口を開いた。



「果実、オレさ、本気なんだ」
彼のまばたきがおもむろに起こる。木はざわめきだし、生暖かい風が通り過ぎていった。



私は何を言っていいのか分からなかった。
< 45 / 74 >

この作品をシェア

pagetop