ふたり*
15*辛苦

いつも通り、月曜日をむかえた。先生は髪を切っていた。なんだか新鮮でかっこよかった。



一方、私は水城とのことをゆかりに打ち明けた。ゆかりは飛び上がって、心の底から喜んでくれた。



「マジで!?おめでと、果実!」



でも私は素直に喜べなかった。うれしいのに、先生のことばかり気にしていた。何しろ、気持ちを知られてしまった。水城とのこと、先生にまで行き渡らなければいいけど…。



しかしその願いは儚く散った。
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