ふたり*

放課後、水城の掃除が終わるのを待っていると聞きたくなかった声がした。



「お、南城、いいリングしてんじゃん。ずいぶんと見せつけてくれンなぁ」



水口先生だった。私は思わず手を隠した。



「何で隠すの?彼氏、悲しむよ」
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