ふたり*

「振り向くんじゃねえぞ。もう今からは前と同じ。果実、幸せにできなくてごめんな。じゃあな、絶対振り向くなよ。」



水城…。私、幸せになる。これを手放す分、絶対。



「ありがとう…。」



それが最後となった。涙がぼろぼろ出てくる。水城、本当にありがとう。ごめんね。私、絶対振り向かないから。



私は道を歩き始めた。
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