この想いを君に…4
「2ヶ月って!?」

すぐ近くにいたパパの腕を掴んだ。

「…うん、2ヶ月」

パパは悲しそうに微笑んだ。



それって。

もう、今年は無理って話じゃない?



「睦海、将来、まだまだ走りたいなら今回は無理をしないで…」

「嫌だ!!」

あたしはパパの言葉を遮った。

「どうにかして、出たい!!」

とはいえ。

ガチガチに固められている足。



「俺は…勧めないよ」

パパは俯いた。
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