この想いを君に…4
「パパ、寂しくなるね」

パパの右側に寝ている知樹がそう言うとパパは目を開いて

「うん、今までみんな一緒だったからね。
光が明後日の夜にはいなくなるかと思うと辛いね」

パパは少しだけ微笑んだかと思うと唇を噛み締めた。

「…本当はずっといて欲しい。
けど、そんなのはこっちの我が儘だから」

パパは再び目を閉じた。



寝たように見えたけど。

パパの閉じた目から少しだけ涙が光った。
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