この想いを君に…4
朝のウォームアップを終えて。

また…

また、手が震える。



あたしは深呼吸をしてマシンから降りた。

セッティングは光さんがきっちりとしてくれている。

タイムも問題ない。

うん、きっと…

大丈夫。



拓海くんがきっと。

ここぞ、という時に守ってくれるはず。



だけど。

胸の奥底から耐え難い不安が溢れ出して。

苦しい。
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