この想いを君に…4
タイヤの消耗を考えたらもっと後の方がいい気がする。

けれど、祥太郎は北さんの一瞬のブレーキングミスを突いて抜きにかかる。

北さんは粘ると思ったけれど、あっさりと抜けた。

光さんも祥太郎に続く。

でも3人とも僅差で走行していた。

ミスをすればそれが命取りになる。

胸がドキドキして苦しい。

自分が走っているわけではないのに、走っている感覚になる。

手がまた震え出した。
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