この想いを君に…4
「睦海」

隣にいたパパはあたしの手をギュッ、と握った。

「よく見ておきなよ。
あの二人のバトルはもう二度とないんだよ」

興奮しているあたしの手を更に力強く握る。

「…ここまで凄いものが見られるなんて思ってもみなかった」

パパは繋いだ手の反対の手で目を擦った。

「本当にみんな凄いよ」

パパの手が震えた。
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