この想いを君に…4
パパ…



人前で泣いた事なんて、あたしの記憶にはない。



多分、パパが抱えていたプレッシャーなんて想像出来ないくらい、凄いものだと思う。

元々、プライベーターだし。

今では多少はメーカーから情報もらったりしているけど、それでもパーツは自社。

パパのパパ、つまり門真家のおじいちゃんが経営しているのが各種パーツの会社だからそこに頼んで作って貰っている。

足りないのはその得意先で。

パパが要望を各会社に送ってみんなでこのチームを作りあげている。

そういう人達にも結果は示さなくてはいけない。

そして、ライダー。

今年は本当に最高のテクニックと経験のあるライダーが揃った。

しかもそのライダー二人が。

チャンピオン争い。



パパも今までの苦労が報われるんだ。
< 137 / 174 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop