この想いを君に…4
「祥太郎かな…」

パパはモニターに映し出される祥太郎を見つめた。

光さんは何度か前に出ようとしたけれど、見事に祥太郎に阻まれる。

あと残り周回数は3周しかない。

「…いや、パパ」

知樹は微笑んだ。

「祥ちゃんは仕掛けた時の影響でタイヤを使いきっているけど、光さんはまだ少し余裕があるよ」

…確かに。

少しずつ祥太郎のマシンの状態が悪くなってきていた。

光さんはまだ抑えている。
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