この想いを君に…4
「…時々、大きな休みの時は来てくれるって言ってたから」

パパに連れられて家に入ってリビングに座る。

延々と泣きつづけるあたしに祥太郎も心配してやって来てくれた。

「光さんだってここから離れる事は嫌だったと思うよ?
睦海はずっとこのチームにいるからわからないかもしれないけど、それなりのライダーになれば来季、また同じチームとは限らない」



あっ…

そうだ。

祥太郎も光さんも。

そういう事を繰り返して来たんだ。



「睦海は高校さえ卒業すれば。
光さんは迎えに来るよ、必ず」
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