この想いを君に…4
もう…

本当に…

あたしの家族…

どうにかしたいと思った!!



ママと知樹、思考回路が一緒だし。



リビングであたしは膨れっ面で座り込む。

「私なら嫌だな…」

最近、すごく大人びてきた桜があたしとは違う、長い足を放り出してだらり、と座っていた。

「牛乳をそんなに飲めない。
飲み干すむっちゃんが凄すぎる」

桜はニヤリ、と笑った。

「でも、身長は桜の方が高い」

スタイルもあたしなんかとは比べものにならないくらい、抜群。

中2なのに身長170センチ超えたしね。

あたし…まだ160弱。

きっともう伸びない。



「それだけ飲んだら早く治るよ」

桜は微笑んだ。

普段なら茶化しそうなのに。

しばらくお互いレースや試合やらで顔を合わせていなかったら桜はいつの間にか成長していた。
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