この想いを君に…4
「また明日があるよ」

唇を噛み締めた知樹にそう声を掛けると少し恥ずかしそうに微笑んでいた。

その微笑み方。

最近、特に思う。

パパにそっくりだ。



あたしは後ろで祥太郎と光さんと3人で話をしているパパを見つめた。

少し微笑んで話をするパパ。

…似てる。

親子だから当たり前だけど。



「じゃあ、頑張って!」

パパが急に声を大きくした。

祥太郎と光さんが頷く。

JSB1000の予選が始まろうとしていた。
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