この想いを君に…4
静まり返る体育館。

みんなが集中して聞いている証拠だった。



『そして、今は夢物語な話でも。
諦めないでください』

あたしはその言葉に頷いた。

祥太郎はレースで一度も諦める姿を見せた事はない。

私生活では曖昧で危険な時期があったけど。

自分が賭けているものに対しては…



『諦めたらそこで終わっちゃうから』



そう言う祥太郎は。

あたしが憧れるライダーの一人だ。
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