この想いを君に…4
「むっちゃんはいいなあ〜」



後夜祭。

あたしは屋上でぼんやりと賑やかな運動場を見つめていた。

悠斗と後夜祭を楽しめばいいのに、奈々はあたしと一緒に屋上にいた。

「あんな素敵な人がおじさんで、常に近くにいてくれるんだもん」

そう言われると、照れる。

「あ、いたいた!!」

そこへリコ達が団体で現れた。

「むっちゃん、絶対に屋上だと思った!!」

クラスが離れても。

リコは相変わらずあたしと接してくれる。

「みんなで後夜祭、楽しもうよ!!」

リコの彼氏、国分くんが笑う。



あたしは笑って頷いた。
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