この想いを君に…4
「睦海ならチャンピオンになれるよ!」

優しく微笑む拓海くん。

優しいけど優柔不断な所がなくて。

はっきりとした口調で話をしてくれる。



ママが好きで好きで堪らなかったのがわかる気がする。



「僕に追い付いたらきっとあっという間に追い越していくんだろうな」

嬉しそうに言われると複雑…

だって…あたしだったら…

知樹に追い付かれたら嫌だもん。

拓海くんは一向に構わない様子。



「…睦海」

拓海くんは真剣な顔つきで辺りを見回した。

「そろそろ、時間、だよ」
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