この想いを君に…4
「拓海…?」

目を開けると目の前にはパパがいた。

眉間にシワが寄っている。

「今そこに拓海くんが!!」

あたしは宙を指差すけど。

今まで一緒にいた拓海くんはもう、いなかった。



「むっちゃん!冗談は止めて!!」

ママが泣きながら怒っていた。

「冗談じゃないって!!」

あたしは頬を膨らませた。



…本当に。

会ったんだもん。
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