この想いを君に…4
「祥太郎は俺より数倍、色んな経験をしてるし。
いざという時は強いな。
俺はあかん」

光さんは頭を左右に振ると

「…でも、負けたくないな」

その目に一瞬、鋭い光が差し込んだ。

真剣に勝負する時の目だ。

「祥太郎は来年もある。
でも光は…本当にこれが最後だと思うから」

パパは寂しそうに呟いた。

本格的にバイクに関わる事も。

きっとこの先、なくなる。

あたしのサポートをしてくれるって言ってくれているけど。

仕事優先なら、それもどこまで出来るか。
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