AEVE ENDING
(―――かみさま)
まるでこちらの焦燥を見透かしたように、男は唐突に囁いた。
「私があれを手に入れたいと思う由が、解ったかね」
その言葉に、リィとロゥが恭しく頷けば、玉座の男が愛玩具をカシャリと鳴らす。
この音も嫌いだ。
人骨が擦れ合っているようで、気味が悪い。
「…、」
あぁ、しかし、そうだ。
「あの方は、まさしく」
「この荒廃した世界を支配するに相応しい───」
それはまるで実態のない偶像に手を伸ばすように。
我々は何故、この世界に満足しないのか。
何故、新しい神を求めようというのか。
何故、神は愚かな人の世にこのような「体」を創ったのか。
それは気紛れか、神よ。
「美しき、我らが、神」
或いは、神の仕業ではないのか。